その品質は様々で同じものは2つとありません。
その様々なダイヤモンドの品質を測る基準があります。
その基準を、ダイヤモンドの4Cと呼びます。
これらは、ダイヤモンドの品質を証明する鑑定書に載せられています。
また、鑑定書には4C以外にもダイヤモンドの品質を表す項目が
載っています。
購入する前に知っておきたいダイヤモンドとリングについての基本的な知識をまとめました。
ダイヤモンドの評価基準である4Cやリングに使われる素材についての説明に加えて、婚約指輪・結婚指輪の選び方やサイズのことまで
詳しく説明しています。
ダイヤモンドの品質を決めるための基準となるものに
4Cというものがあります。
これは、1950年代にアメリカのGIA(*)が開発したグレーディングシステムで、国内外で発行されているダイヤモンドの鑑定書に使われています。
*GIA:「米国宝石学会」。宝石学教育機関と鑑別・鑑定、研究を行っている非営利団体。
この4Cは、
の4つの頭文字から取ったもので、
総称して「ダイヤモンドの4C」と呼ばれています。
カラットは重さの単位です。
ダイヤモンドを選ぶ際には、リングデザインとのバランスも大切です。
センターのダイヤモンドを0.2ctや0.3ctにした場合は、小さな飾りのメレダイヤが付いているリングを選ぶと豪華に見えます。
0.4ctや0.5ctの大きめのダイヤモンドをセンターに選ぶ場合は、そのダイヤだけで豪華に見えます
センターダイヤを目立たせたい場合は、シンプルなソリティアタイプのリングを選ぶのも良いでしょう。
※カラットの語源は豆!
carob(イナゴマメ)のギリシャ名、keration(キャラティオン)に由来
地中海地方で育つこの豆は、乾燥させるとおおよそ0.2gになりました。
そこでこの豆を約0.2gの分銅として使い、ダイヤなどの重さを測っていました。
やがて、重さの単位が統一された後も慣習からカラットという名前が残りました。
現在は1カラット0.2gと定められています。
日本では、計量単位令という法律で定められています。
金の純度を表す単位Kとは別です。
金の純度を表す単位Kも日本語で書くとカラットになりますが、全く別のものです。
ダイヤモンドの重さは、carat(キャラットの方が発音に近い)で、
金の純度は、karatです。
ダイヤモンドの4Cでのカットとは、デザイン(形)ではなく、
バランスや仕上がりに対しての評価を示します。
4Cの中でも、カットはダイヤモンドの命ともいわれる輝きを引き出すのに最も重要な要素です。
ダイヤモンドは鉱物の中でも最も高い2.42という屈折率を持っています。
グレードの高いカットは、光の屈折と反射を最大限に利用することによって、
ダイヤモンド独特のまぶしい輝きと深いきらめきを引き出します
カットのグレードは、バランスと仕上がりを総合的に評価して以下に示すような段階で示します。
ブライダル用では一般にVeryGood(VG)以上のダイヤを扱います。
トリプルエクセレント(3EX)とはなにか。
ダイヤモンドは純粋な炭素(C)の結晶ですが、
窒素(N)を化合物として含むものが多く、
その地色は黄色や褐色がかった色合いになります。
このダイヤモンドの微妙な色の違いが、価値に大きく影響します。
通常のダイヤモンドは、無色のものが最高級で稀少なものです。
カラーの評価は、DからZまで23段階にグレード分けされます
Dカラーが最高級、
Zカラーに近づくにつれ、すこしずつ黄色味を帯びてきます。
無色にどれだけ近いかが、カラーの評価の目安になります。
カラーの判別は、GIA(米国宝石学会)が定めたマスターストーン(基準石)と比較して行います。
(鑑定書のカラー欄には、判別に使われたマスターストーンの名前が記載されています。)
ダイヤモンドは輝きの強い石なので、輝きを避けるために、検査をする際には逆さにして真っ白い紙の上に置きます。
素人の方の目には、DカラーとEカラーの差、EカラーとFカラーの差を見比べることは、ほぼ不可能です。
それほど、ダイヤモンドのカラーグレードは微妙なものです。
エンゲージリングのダイヤモンドには、無色のDカラーからFカラーがお勧めです
クラリティとは、ダイヤモンドの透明度を表します。
ダイヤモンドは天然の鉱物ですので完璧なものはありません。
内包物(インクルージョン)・プレミッシュ(研磨痕など)がダイヤモンドの価値に影響します。
ダイヤモンドは、炭素が地中深くで高圧力により結晶化したものです。
その結晶化の過程で、他の物質を、内包物として取り込んでしまいます。
その内包物のことをインクルージョンといいます。
また、研磨痕などの表面上の特徴をブレミッシュといいます。
一般的には、ブレミッシュよりインクルージョンのほうが、クラリティに大きく影響します。
クラリティは、鑑定士がダイヤモンドを10倍のルーペで拡大して検査し、次のように11段階で評価します。
FL | Flawless | インクルージョン・ブレミッシュともに、10倍に拡大しても全く発見できない。 |
IF | Internally Flawless | インクルージョンは見当たらないが、10倍に拡大するとわずかにブレミッシュが発見される。 |
VVS1,VVS2 | Very Very Slightly Included | 10倍に拡大すると非常に微小なインクルージョンが存在する。VVS1の方がVVS2よりインクルージョンが発見されにくい。 |
VS1,VS2 | Very Slightly Included | 10倍に拡大すると微小なインクルージョンが存在する。VS1の方がVS2よりインクルージョンが発見されにくい。 |
SI1,SI2 | Slightly Included | 10倍に拡大すると容易に発見できるインクルージョンが存在する。SI2の中には、まれに肉眼でもインクルージョンが発見されるものがある。 |
I1,I2,I3 | Included | 肉眼でも確認できるインクルージョンが存在する。I1>I2>I3の順でグレードが高い。 |
実際のブライダル市場では、おもにSI1クラス以上のダイヤモンドが扱われているので、
肉眼でインクルージョンを確認することはほぼできません。
鑑定書は、ダイヤモンドのグレードを保証するもので、
ダイヤモンドの4Cのグレードの評価が記載されています。
鑑定機関は国内だけでも数多くあります。
その中でも、全国の一流百貨店でも採用されている下記の4社が
信頼性が高いとされています。
また、鑑定書には色々な項目が載っています。
GIA[Gemological Institute of America]
GIA GEM TRADE LABORATORY
アメリカ、カリフォルニアに本部があり、
世界で一番最初にダイヤモンドのグレーディングシステムを確立した
世界最高の宝石学の権威ある研究機関です。
鑑定士を養成する専門学校も併設しています。
例えば、ティファニーやハリーウィンストンなどの世界的に有名な宝石の一流ブランド店や、
サザビーやクリスティーズなどのオークションハウスでは、GIAの鑑定書だけが認められております。
宝石鑑別団体協議会の正会員です。
ダイヤモンド グレーディングレポート
ダイヤモンド ドシェ グレーディングレポート
DOSSIER(ドシェ)とは、同じくGIAの鑑定書で、
鑑定する作業は一緒ですが、必要最低限の情報をコンパクトにまとめて載せたものです。
大きさも、鑑定書よりは小さいサイズです。
最近はドシェの方が主流になってきています。
GIA Japan AGT[Association GEM Trust]
AGT GEM LABOLATORY
GIAの流れを汲む、日本で一番認められている鑑定機関です。
ほとんどの一流百貨店ではAGTの鑑定書を使用しております。
宝石鑑別団体協議会の正会員です。
DIAMOND GRADING LABOLATORY
AGTで長年勤めたチーフグレーダーの人たちが独立して設立した鑑定機関で、
シチズンなどのブランド商品や全国のほとんどの百貨店で使用されている鑑定機関です。
宝石鑑別団体協議会の正会員です。