購入する前に知っておきたいダイヤモンドとリングについて

購入する前に知っておきたいダイヤモンドとリングについての基本的な知識をまとめました。
ダイヤモンドの評価基準である4Cやリングに使われる素材についての説明に加えて、婚約指輪・結婚指輪の選び方やサイズのことまで
詳しく説明しています。

結婚を考え始めた時、
婚約指輪や結婚指輪を買おうと思っても、
ダイヤモンドや指輪の価格は、どれぐらいが適正なのかはわかりにくいものです。

それは、販売店と購入者の間で
ダイヤモンドやプラチナなどに関する情報が非常に偏っているためです。

そこで、この情報の非対称性を少しでも解消するために、
ダイヤモンドや婚約指輪・結婚指輪を購入する前に知っておきたいことを
ここで勉強しましょう。

ダイヤモンドについて

  1. ダイヤモンドの4C
    1. カラット(Carat)
    2. カット(Cut)
    3. カラー(Color)
    4. クラリティ(Clarity)
  2. 鑑定書

リング選びについて

  1. 素材の硬さを知る
  2. リングに使われる貴金属
  3. リング素材の選び方
  4. 婚約指輪の選び方
  5. 結婚指輪の選び方
  6. 指輪のサイズの測り方
  7. 指輪の取扱について

ピンクダイヤモンドの魅力


提供:ミスターモンディアム&ミスアフロディーテ

(以下のリンクはミスターモンディアム&ミスアフロディーテのサイトへ移動します)

  1. リーズナブルな価格でご提供できる理由とは
  2. ダイヤモンドへのこだわり
  3. 婚約指輪のラインアップ
  4. 結婚指輪のラインアップ
  5. 人気沸騰中チタンの結婚指輪

ピンクダイヤモンドの色味は、豊かなバリエーションがあります。

パープルがかったピンクから赤に近いようなピンク、鮮やかなピンクやほんのり桜色の落ち着いたピンク色まで。
これらのピンクダイヤモンドは、色の種類と濃さで評価されます。

通常のダイヤモンドはカラーをD(無色)-Z(薄い黄色)で評価しますが、
Zカラーを超えた一定以上の色の明るさ・濃さを持っているピンクダイヤモンドを「ファンシーピンク」と呼びます。

色の種類(分け方)は、

PINK ピンク 通常のピンク
PURPLISH PINK パープリッシュピンク 紫がかったピンク
BROWNISH PINK ブラウニッシュピンク 茶色がかったピンク
ORANGISH PINK オレンジッシュピンク オレンジがかったピンク

と、表わされそれぞれについて濃さの等級を評価します。


濃さの等級は、上級から順に

  • Fancy Vivid(ファンシーヴィヴィッド)
  • Fancy Intense(ファンシーインテンス)
  • Fancy Deep(ファンシーディープ)
  • Fancy Dark(ファンシーダーク)
  • Fancy(ファンシー)
  • Fancy Light(ファンシーライト)

となります。

ピンクダイヤモンドのカラー評価

色の種類が4、濃さの等級が6種類あります。
これらの組み合わせでピンクダイヤモンドのグレードが示されます。
Fancy Vivid PURPLISH PINK
(ファンシーヴィヴィッド パープリッシュピンク)
の様に表します。

ファンシー(Fancy)以上のピンクダイヤモンドがおすすめです。

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本来は無色であるはずのダイヤモンドがなぜピンク色になるのかは、
はっきりと解明はされていません。

オーストラリアの先住民族アボリジニの言い伝えによると、
その昔、バラマンディという魚がアボリジニの女達が捕らえようとして仕掛けた網から逃れ、跳ね上がった瞬間にうろこが剥がれ落ちました。
そのうろこが、アーガイルの多彩なダイヤモンドになった、と言われています。
その神秘的なストーリーも、ピンクダイヤモンドの魅力を高める理由のひとつです。


実際は、まだはっきりとはわかっていないのですが、ダイヤモンドの結晶にある格子欠陥(こうしけっかん)のためと言われています。

ダイヤモンドは、炭素原子が正四面体上に規則正しく並んだ結晶でできています。
しかし、天然でできるものですから、自然の色々な条件のもとで結晶に歪みや炭素原子の抜け、他の原子との入れ替わりなどがあり完璧な結晶にはなりません。

この結晶構造のひずみにより、ある波長の光が吸収・反射されて人間の目に入り、それがピンク色に見えているということです。

ピンク色に見える光の波長が吸収・反射するように、たまたま結晶がひずんだのです。どれだけ稀少なのかが伺えます。

1981年に見つかり、1983年に鉱山の操業が開始されたオーストラリア・アーガイル鉱山は、ピンクダイヤモンドの安定した供給(産出)を確保できたので、そのため存在が一般的に広く知られるようになり人気が一気に高まりました。

アーガイル鉱山は、世界のピンクダイヤモンド産出量の90%以上を占めており、ピンクダイヤモンドがまとまって産出される鉱山としては、世界唯一の存在です。

また、アーガイル鉱山のピンクダイヤモンドは、アフリカ産、インド産のピンクダイヤモンドよりは色が濃く、インテンス・ヴィヴィッド・ディープなどの鮮やかな色彩のものが多く産出されます。

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とはいえ、アーガイル鉱山で産出されるピンクダイヤモンドの割合も、その鉱山の年間産出量のうちのわずか0.1%未満ですので、その希少価値はさがることはありません。
しかも1カラット以上の大きさのものは、世界中でも年間数十個ほどしか産出されない状態なので、
ピンクダイヤモンドは、世界中の投資家やジュエラー、セレブや王族などに常に高い人気をほこり、
オークションで買いあさるコレクターもいるほどです。

アーガイル鉱山に代わるほどの鉱山はいまだ見つかっていませんし、アーガイル鉱山から供給できるのは残りわずか10年ほどと予測されているため、
今後ピンクダイヤモンドの希少価値はますます高まることになるでしょう。

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ホワイトダイヤモンドの年間の産出量に対し、ピンクダイヤモンドはわずか0.1%しかありません。

ピンクダイヤモンドは、世界でもごく数か所の鉱山でしか発見されていません。

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変形に注意

それほど大きな力がかかっていないように感じても、角度によってはとても大きな力が指輪にかかることがあります。
自転車のブレーキを握った時、ビールケースを持ち上げた時など思わぬ時に大きな力がかかって変形することもあります。
重いものを持ったりするときなどは少し気をつけて、指輪が当たらないようにしましょう。

また、指輪のサイズが指に合っていないと変形する可能性が高くなります。
サイズが大きすぎると、何かの拍子に抜けてしまい紛失することもありますので、指輪のサイズはきちんと合わせましょう。

日常のお手入れについて

素材によらず、指輪のお手入れには柔らかい布(メガネ拭きなど)で乾拭きされるのが一番です。

(注意!)

  • 銀磨き用のクロスは使用しないでください。
  • 銀磨き用のクロスは研磨剤がついているので、これで指輪を拭くと表面が薄く削られてしまいます。
  • 表面加工が取れてしまったり、傷がついてしまいます。
  • ダイヤモンドがついている指輪は中性洗剤で洗っても大丈夫ですが、それ以外の宝石がついている指輪は注意してください。
  • 宝石によっては、中性洗剤やぬるま湯がダメなものもあります。
  • メガネ店などによく置いてある超音波洗浄器は、指輪についている宝石によっては割れてしまうことがあります。
  • また、振動で爪が緩んで宝石が外れることもあります。
  • 使用されるときは、充分注意してください。

婚約指輪も結婚指輪も、サイズが合わなくなった指輪を着け続けると
変形や紛失することにつながりますので注意しましょう。

サイズがきつくなった場合は、そのまま着け続けると抜けなくなり
ひどくなると指輪を切断しなくてはいけなくなるかもしれません。

サイズがゆるくなれば、余計な力が掛かって変形したり、
気が付かないうちに外れてしまい紛失するかもしれません。

サイズが合わなくなったら、スグに購入したショップへ持っていきましょう。
その際には、キチンとサイズを測り直して、費用がいくら掛かるかを確認しましょう。

結婚指輪の場合は、指輪を切ることは縁を切ることにつながると言われているため、
サイズ直しではなく、指輪を交換することになる場合もあります。
購入したショップでよく確認をしてください。

指輪のサイズは、専用のリングゲージを使って測ります。

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リングの幅やデザインによりサイズが変わる場合があります。
通販で購入するときなぢ、ご自分でサイズを測る場合には注意してください。

幅の広いリングでは指にあたる面積が広くなるのでサイズがきつく感じられます。
ゲージよりも幅が広いリングを選ばれるときは、少し(ゲージでは)緩めのサイズを選ぶと良いでしょう。
逆にゲージよりも細いリングの場合は、少しきつめが良いでしょう。

また、最近良く出ている内側を丸くした(内甲丸)リングだと、指に当たる面積が少なくなっているので同じサイズの平打(内側が平たい)のリングよりもゆるく感じます。

季節によりサイズが変わることもあります。 体質にもよりますが、指がむくみやすい人であれば1日の中でも朝と夜ではサイズが変わってくることがあります。

ショップで購入する場合は、スタッフからそのあたりのアドバイスがあると思われますが、ご自分でサイズを測る場合は、時間を空けて何度か測ってみると良いでしょう。

指輪のサイズは号数で表されます。
(JCS規格と呼ばれています)

一番小さいサイズが1号サイズで
リング内側の直径が約13mm、
リングの内径(1周の長さ)が約40.8mmで、
1号大きくなると直径が約0.3~0.4mm、
内径が約0.9~1.1mm
大きくなります。

リングのサイス号数表(JCS規格)

号数 内径 直径
1号 40.8mm 13.0mm
2号 41.9mm 13.4mm
3号 42.9mm 13.7mm
4号 44.0mm 14.0mm
5号 45.0mm 14.4mm
6号 46.1mm 14.7mm
7号 47.1mm 15.0mm
8号 48.2mm 15.4mm
9号 49.2mm 15.7mm
10号 50.3mm 16.0mm
11号 51.3mm 16.4mm
12号 52.4mm 16.7mm
13号 53.4mm 17.0mm
14号 54.5mm 17.4mm
15号 55.5mm 17.7mm
号数 内径 直径
16号 56.5mm 18.0mm
17号 57.6mm 18.4mm
18号 58.6mm 18.7mm
19号 59.7mm 19.0mm
20号 60.7mm 19.4mm
21号 61.8mm 19.7mm
22号 62.8mm 20.0mm
23号 63.9mm 20.4mm
24号 64.9mm 20.7mm
25号 66.0mm 21.0mm
26号 67.0mm 21.4mm
27号 68.0mm 21.7mm
28号 69.1mm 22.0mm
29号 70.1mm 22.3mm
30号 71.2mm 22.7mm

リングのサイズ

この他にJIS規格があり、
リングの内径(1周の長さ)を整数にして、号数とします。

JCSの1号が内径40.8mmなので、これを41号としています。
号数が1号増えるごとに、内径が約1mm大きくなります。
JCSよりも新しい規格ですが、あまり使われていません。

また、輸入ブランドだと、英米規格のサイズを使っているものもあります。

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